Mar 01 2010
バンクーバー2010オリンピックを振り返って-Part1
昨夜ついにバンクーバーの聖火が消え、次の開催地であるソチにバトンが渡された。
2月6日から3週間に渡って日本のテレビ局(NHKと民放5局)のメンバーで構成されるJCでプロダクション・サポートスタッフとして働かせていただき、数え切れない程沢山の貴重な経験と思い出を得ることができた。
スピードスケートの最終日である27日は女子団体パシュートでのメダルの可能性が高まっていたことから、NHKの内仲梨枝子ディレクターと一緒に準備をしながらその瞬間をイメージしては鳥肌が立ち胸がドキドキしていた。
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コメンタリー・ポジションと呼ばれる競技場内の放送席にNHKの石川洋アナウンサーと解説者の白幡圭史さんと共に4人でスタンバイしながら、自分の中で緊張が高まるのを感じていた。
観客席に観衆が入り始め、世界各国のテレビ局が横一列にずらりと並ぶ放送席も実況中継の準備を進めている。
(コメンタリー・ポジション)
2週間ほぼ毎日のように顔を合わせるので、両隣りのブースのアメリカのNBCやチェコのCT、スピードスケート中継の中心となる国際映像を担当しているオランダのNOSで働く人達など、気軽に声を掛け合うようなフレンドリーな関係を築いていた。
準決勝が控えている日本の女子団体パシュートの相手はポーランド。
ポーランドに勝てば決勝に進み金メダルか銀メダルが確定する。もし負ければ3位決定戦にまわり銅メダルもしくは4位でメダルを逃してしまうという瀬戸際の所にいた。
そんな事を色々考えながら準備を進めていると、いつもすれ違う度に笑顔で挨拶してくれていた男性が通りすがりに話しかけて来た。
「日本の局ですよね? ボクはポーランドなんです。今日はお互いに大変な日になってしまいましたね。ボクはすごくナーバスになっているけど、お互いに良いレースができるといいですね。Good Luck!」と言いに来てくれたのだ。彼と固い握手を交わしながらその爽やかなスポーツマンシップに胸が熱くなった。
そうして迎えた準決勝。日本は見事ポーランドを破って決勝に進み、日本の放送席は歓喜に湧いた。その後ドイツがアメリカを破って同じく決勝進出を決め、アイスリンクの整氷のため中継がしばらく休みに入った。するとすぐにポーランドの男性が「おめでとう!」と言いに私達の所に駆け付けて来てくれたのだ。その気持ちが涙が出るほど嬉しくて、彼に心から「ポーランドが銅メダルを取れる様に祈ってます!」と伝えて、再び両手で固い握手を交わした。
そして3位決定戦でポーランドが銅メダルを決めた瞬間、4つ離れた放送席で実況している彼がしゃべりながら立ち上がって両手でガッツポーズをしているのを見てまるで自分のことのように嬉しかった。
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決勝。日本はずっとリードを奪いながらも残り半周でドイツに追いつかれ、最後の最後で逆転負けしてしまった。
競技場にいた誰もが日本が金を取ったと思ったものの、ドイツの驚異的な後半の追い上げにあい惜しくも銀!
しかし、その差はわずか0.02秒。
男子500mの長島&加藤選手の銀&銅に続いてスピードスケート3つ目のメダルを獲得した日本。今回のオリンピックですっかりスピードスケートに魅了されてしまった私。これから日本でスピードスケートの人気が更に高まり競技人口が大きく膨らんで、次々と素晴らしい選手達が世界を舞台に活躍する日がくる事を心から願っている。
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