Feb 05 2010
パズルのピースを集めるように…
ドキュメンタリー映画のリサーチのため、朝9時30分にバンクーバーのダウンタウンにあるカフェである女性と待ち合わせをした。彼女は20年以上に渡りダウンタウン・イーストサイドで暮らす人達をサポートするために活動を続けて来た人物だ。
10分前に到着したら、彼女はすでにコーヒーを飲みながらスコーンを口に運んでいた。
今日からオリンピックのための交通規制が始まるので彼女はもしかしたら遅くなるかもしれない…という私の予想は見事に外れてしまった。
再会の挨拶を交わした直後に、通りに目を移した彼女は驚きの声をあげた。偶然にも、10年以上に渡ってダウンタウン・イーストサイドでボランティア活動をしている知人の男性が店の前の交差点に立っていたからだ。
即座に私に状況を説明し、外にいる男性に声をかけに行ってくれた。そしていともたやすく彼の協力を取り付けてくれて、私達の会話に参加してもらえる事になった。
二人から聞いた数々の話に、ダウンタウン・イーストサイドが抱える問題がいかに根が深いものであるのかを思い知らされた。
すでに時計は午後2時30分を回っていた。
5時間も話をしていたとは思えない程、時間はあっと言う間に過ぎ去っていった。
二人から聞いた話の一つ一つが、巨大なパズルの中のそれぞれの小さなピースのように思えて、そのバラバラだったピース一つ一つが5時間のあいだにいくつも繋ぎ合わされ、全貌のほんの一部が形を現してきたように思えた。
ここで今日3人が出会ったことは決して偶然ではない。
