エレファントビーチ便り

Archive for February, 2010

Feb 20 2010

バンクーバー2010オリンピック〜前半を終えて

2月6日から日本のNHKと民放5局が結集した組織「ジャパン・コンソーシアム(JC)」での仕事が始まった。

ダウンタウンに新しく建てられたコンベンションセンターが「インターナショナル・ブロードキャストセンター(IBC)」になっていて、世界中から集まったブロードキャスターの拠点になっている。

仕事始めの日にIBCの中にあるJCのオフィスに到着すると、必要事項が完璧にまとめられた資料集と自分の名前で登録されスタッフ全員の連絡先がすでにインプットされた携帯電話が渡された。

大多数の人がかなりアバウトなカナダで仕事をしていると、そんなきめ細かで徹底した事前準備を目にするだけで

「やっぱり日本ってすごいなぁ」

と感動してしまう。

私はスピードスケートの担当になった。

NHK, TBS, 日本テレビ, テレビ朝日から来られたディレクターとアナウンサーの混成チームに解説者のお二人が加わって、スピードスケートの競技場である「リッチモンド・オリンピック・オーバル」から中継を行っている。

私は放送席での業務がスムーズに進行できるよう、プロダクション・サポートスタッフとして主催者側や担当者との英語での交渉や連絡、情報の収集などを行っている。

普段は皆さん他局で仕事をされているとは思えない程すごくアットホームな雰囲気で、仕事に関しては細部に渡って完璧を目指すプロフェッショナリズムが非常に心地よく、一緒にお仕事をさせていただいて深い充実感を味わう事ができ毎日仕事に行くのが楽しくて仕方がない。

アイスリンクの整氷機が故障してレースが中断するなどのトラブルの中、長島&加藤選手がダブルでメダルを取った瞬間は放送席の横で見ていて思わず感動で涙が溢れた。

20100217-00000156-jij_vanp-spo-view-000(写真:時事通信)

スポーツってやっぱり素晴らしい。

世界の頂点を目指して人生を懸けて闘っている選手全員に心から拍手を送りたい。

メダルに手が届かなくても、ここに来ているだけで本当にすごい事なんだとアスリート達を見ていて実感する。

しかも、1/100秒が明暗を分けるスピードスケートの世界は、知れば知るほど奥深い。

バンクーバーは天候に恵まれず、冬季オリンピックでありながら全く雪が降らず、あまりの温かさに桜が咲き始めている。

開会式前から様々なトラブルが続いていて各国のメディアからバッシングを受けている。閉会式まであと9日。名誉挽回できるかどうか、世界の目が今バンクーバーに注がれている。

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Feb 05 2010

パズルのピースを集めるように…

ドキュメンタリー映画のリサーチのため、朝9時30分にバンクーバーのダウンタウンにあるカフェである女性と待ち合わせをした。彼女は20年以上に渡りダウンタウン・イーストサイドで暮らす人達をサポートするために活動を続けて来た人物だ。

10分前に到着したら、彼女はすでにコーヒーを飲みながらスコーンを口に運んでいた。

今日からオリンピックのための交通規制が始まるので彼女はもしかしたら遅くなるかもしれない…という私の予想は見事に外れてしまった。

再会の挨拶を交わした直後に、通りに目を移した彼女は驚きの声をあげた。偶然にも、10年以上に渡ってダウンタウン・イーストサイドでボランティア活動をしている知人の男性が店の前の交差点に立っていたからだ。

即座に私に状況を説明し、外にいる男性に声をかけに行ってくれた。そしていともたやすく彼の協力を取り付けてくれて、私達の会話に参加してもらえる事になった。

二人から聞いた数々の話に、ダウンタウン・イーストサイドが抱える問題がいかに根が深いものであるのかを思い知らされた。

すでに時計は午後2時30分を回っていた。

5時間も話をしていたとは思えない程、時間はあっと言う間に過ぎ去っていった。

二人から聞いた話の一つ一つが、巨大なパズルの中のそれぞれの小さなピースのように思えて、そのバラバラだったピース一つ一つが5時間のあいだにいくつも繋ぎ合わされ、全貌のほんの一部が形を現してきたように思えた。

ここで今日3人が出会ったことは決して偶然ではない。

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